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- 院長インタビュー
Interview 01形成外科医を目指した
きっかけは?
父が内科医だったので、その影響で医師になりました。子供の頃から手先が器用だったことから、「手術に向いている」と思って形成外科の道へ進みました。形成外科の患者様の年齢層は赤ん坊からご高齢の方までと幅広く、診る疾患・症状も美容的なものから褥瘡(床ずれ)と多岐に渡ります。そして形成外科の手術は他の領域と比べて“答えがない”という印象で、他の外科、例えば乳がんの手術はある程度決まった術式で行われますが、形成外科の手術は自分なりの方法で試行錯誤しながら結果を導いていくことになります。こうした診る患者様、疾患・症状の幅広さ、そして自分の知識・経験がフルに発揮される診療科目であるということも、形成外科医を目指した理由の1つです。
Interview 02リンパ浮腫に特化したクリニックを
開院しようと思われた理由は?
八尾市立病院で勤務している時からリンパ浮腫診療は行っていました。八尾市立病院はがん拠点病院でもあり、そこでリンパ浮腫でお悩みの方が大勢いらっしゃり、「どこに相談したらいいかわからない」と悩まれている現状を知りました。リンパ浮腫は特殊な疾患で、医師の間でも「がん治療のためなのだから、仕方がない」という認識の人もいます。さらに高齢の医師になると、リンパ浮腫という疾患そのものを知らない人もいます。そうした状況の中、リンパ浮腫を専門的に診るところが圧倒的に少ないと感じたのが、当クリニック開院の大きな動機です。
リンパ浮腫のうち、特にがん切除後などに発症する続発性(二次性)リンパ浮
腫は、術後1~2ヶ月で現れるケースもあれば、10~20年たってから現れる
ケースもあります。当クリニックを開院してからも、35年前からリンパ浮腫が
あったがほとんど病院にはかからず、当クリニックのようなところがあると
知って初めて受診したという方がおられました。
がん治療後の手足のむくみ・だるさ・重さをお感じでも、「どこに相談したらいいかわからない」という方はたくさんおられると思います。そして内科などへ相談しても「仕方がない」「一生付き合い続けるしかない」と言われて終わる。そうした現状を変えるために、リンパ浮腫診療に特化したクリニックを開院しました。そしてリンパ浮腫でお悩みの方に、「ここにリンパ浮腫を専門的に診るクリニックがあります」ということ知ってもらうために、あえてクリ
ニック名に地域と病名を掲げています。
“QOL(生活の質)の向上”に貢献
専門的な設備の充実により
“リンパ管静脈吻合手術
(LVA)”を日帰りで実施
Interview 03大阪あべのリンパ浮腫クリニックの
診療理念は?
リンパ浮腫に対して専門的な診療を行い、リンパ浮腫でお悩みの方の“QOL
(生活の質)の向上”に貢献することです。リンパ浮腫があるといつもむくみ
を気にしたり、「指が曲げにくくて、字が書けない」「足に左右差が出て
ファッションが楽しめない」「正座しにくい」など生活の支障を来すことになります。つらいがん治療を乗り越えたわけなのですから、できるだけ充実した毎日を過ごしていただくために、日帰り手術を中心とした治療で症状を緩和していきたいと思っています。
Interview 04大阪あべのリンパ浮腫クリニックの
特徴は?
大病院で全身麻酔・1週間程度の入院手術として行われている“リンパ管静脈吻合手術(LVA)”が、局所麻酔・日帰りで高い精度で受けられることです。本来、入院が必要な手術を日帰りで行えるのは、国内でも数台しかない“超高周波超音波診断装置(SonoSite Vevo MD)”のおかげです。リンパ浮腫の診断のためにインドシアニングリーン(ICG)蛍光リンパ管造影を行うのですが、これに超高周波エコーを加えることで、リンパ管の性状や「どこを手術すればより効果的か?」などが判断できるようになります。また最大77倍の拡大が可能な高解像度手術顕微鏡システムも導入していて、これのおかげで肉眼では見えないリンパ管と静脈を細い糸と針で吻合(ふんごう:血管などを繋ぎ合わせること)するという精密な処置の精度が格段に高まります。こうした専門的な設備の充実も当クリニックの大きな強み・特徴です。
そして
リンパ浮腫に専門的な診断・
治療・日帰り手術を
Interview 05最後に、サイトをご覧の方へ
メッセージをお願いします
がん治療を終えられて、手足のむくみ・だるさ・重さなどの違和感を覚えたら、すぐに当クリニックへご相談ください。問診を大切にしていて、患者様のお困り事を詳しく丁寧にお聞きするだけでなく、生活上支障があることをできるだけ書き出していただいて、症状の把握に努めます。そして、今まで「どこに相談すればいい?」とお困りだったリンパ浮腫に、専門的な診断・治療・日帰り手術を行います。